突然の交通事故で戸惑ってしまったことと幸運だったこと

突然の交通事故で戸惑ってしまったことと幸運だったこと

酔って横断歩道を渡った時に車に轢かれてしまった苦い思い出

2010年代に車道で交通事故に遭いました。
その日私は会社の集いで遅くまでお酒を飲んでおり、行きは乗っていた自転車を手で押しながら帰路についていました。自転車も道路交通法上は軽車輌に分類されることを理解していましたから、事故を防ぐためにも酔っ払い運転は避けていたのです。
カーブのある道に差し掛かって横断歩道を渡ろうとしたところ、押しボタン式だったのでしばらく待って渡り始めました。押しボタン式ということは、それなりに交通量の多い場所だったのでしょう。
周辺にはお店がありましたが夜中のため全てしまっており、周りにはあまり照明がありません。左手のカーブから車が来ていることを理解できずそのまま歩いて轢かれてしまいました。 車の運転手も夜中ですし、人が歩いていることを確認できなかったようです。
私は運転免許を持っていないため車に乗っている側の立場に立つことができません。後日免許を持っている人の話を聞いたところ、私が轢かれた場所は運転する側にとっても見通しの悪いエリアだったということです。それにしても常に横断歩道に人が歩いている可能性はあるわけですから、それを想定した運転をしていなかったのは運転手側のミスです。
酔っていたせいなのか打ち所の問題なのか、衝突した瞬間まで記憶はありましたが、「痛い」と思うことはなかったのは幸いだったと思います。気がついたら私は病院の寝台におり、看護師さんから起こされました。
衝突直後に意識を失ったため自分には分かりませんでしたが、すぐさま駆けつけた救急車で搬送されたそうです。周りにはほとんど人通りがありませんでしたから、運転していた方が連絡を入れてくれたのかもしれません。
また起きた時にはそばに父親もいました。病院からすぐに家に連絡がいったそうです。
また自分では事故後ずっと昏倒していたと思っていたのですが、途中で警察が来て呼気のチェックを行ったそうです。どれくらい酔っていたのか確認したのでしょう。
完全に身体と車が接触しましたが、幸運なことに私は無傷で、そのため看護師さんからも手早く帰宅を促されました。しかし直前まで眠っていたこともあって、私の状態について説明してくれても全く頭に入ってこないのです。自分が怪我をしているのかどうかも判断できない状況でしたから、もう少し丁寧に説明がほしいと思いました。
また私の意識がハッキリした時には警察は既にいませんでした。無傷なため医師と話し合うこともなく、何が起きたのか良く分からないままタクシーで帰宅することになりました。
事故後は何となく足が引きつるような不調を感じることがありましたが、交通事故に遭ったせいなのか因果関係は分かりません。酔っ払いながら轢かれたのであまりトラウマらしいものも残りませんでしたが、横断歩道を渡る際は自然と慎重になりました。横断歩道であっても車がスピードを落としてくれるとは限らないと考えて、左右の確認を怠らないようにするのが習慣になったのです。
初めて交通事故に遭ってみると、ただ忙しい状況に追い立てられて気がつけば帰宅していたという状況だったので、意識が戻った後に何をすれば良いかは分かりませんでした。
結果的に事故後に病院に通ったのは一度くらいだと記憶していますから、車に乗り上げるような交通事故に遭ったわりに幸運な結果だったと思います。
しかし自分のケースではそのようなことはありませんでしたが、交通事故のせいで脳脊髄液が減少するケースもあるそうですから、きちんと医師から見立てを聞いておくことは大切だったと思います。
しばらくは身体に不調が出ないか不安でしたが、交通事故に遭ったせいで家族に心配をかけてしまったのが一番辛い出来事でした。

交通事故が起きた後に運転手からされたことと間違っていた対応

交通事故が起きた後は、翌日から仕事に復帰できるほど身体に問題は残りませんでした。
また事故が起きてしばらくしてから、車を運転していた運転手が単身で挨拶に来てくれました。来てもらうまでの段取りは父親が電話で行ってくれたので、私は初めて相手と対面して話し合うことになったのです。
運転手は自分が事故を起こしてしまったことに強い精神的なショックを受けており、玄関口でただ謝る一方でした。菓子折りのようなものを持って来てくれたと記憶しています。
車に轢かれた側としては事故を起こしてしまった人の恐怖が理解できましたし、酔っ払って車の流れを確認していなかった罪悪感もあります。私は自分の過失を恥じていたため、運転手側に損害賠償を請求したり裁判沙汰にしたりするようなことは一切しませんでした。
できれば病院代金をもらいたい気持ちはありましたが、自分の中にある良識と照らし合わせてそれも請求しませんでした。
そのためその日は事故の責任について追及をするというよりは、ただお互いの過失を謝罪しあう温かな話し合いをして終わったのです。玄関口で会話した時間は数分ほどだったと記憶しています。
事故が起こった精神的なわだかまりはこの一日で清算されたと思ったため、こちらとしてはそれで問題が円満に解決したと解釈していました。
その後、加害者側の保険会社の方が来て事故が起こった時の状況を説明することになりました。初老くらいの男性でしたが、この時はリビングに上がってもらって衝突時の話を詳しくすることになったのです。
書類のようなものを見ながら手書きの画を確認して、どの方向から車に当たったのか自分でも初めて事故状況を整理しました。
保険会社の男性は砕けた雰囲気の人でこちらを一方的に悪者にすることもなく、最近の交通事故の状況などフランクな世間話もして帰って行かれました。
困ったのがその後の流れです。
運転手の方が我が家に来た時はひたすら事故を起こした側として謝罪してくれたのですが、その態度はどこへいったのか、相手が私に車の修理代金を請求してきたのです。こちらは保険に未加入ですし弁護士もついていないため法的な知識がありません。
人間と車が衝突した以上自分が被害者という意識がありましたが、私の自転車はへこんだくらいで修理に出していませんでした。そのため修理に出さなければいけない加害者側の車に比べれば実害がなかったのです。
そういう現実と自分が酔っていたという罪悪感が合わさって、私は車の修理代金を支払わなければいけないと一方的に思い込みました。弁護士に相談することなく相手の希望を受け入れてしまったのです。
しかし我が家には経済的な余裕がなく、父親が電話で保険会社と交渉することになりました。最終的には分割支払いに応じてもらえることになりましたが、総額10万円ほどの車両修理費を支払ったと思います。
当時は法的な知識がなかったため分割に応じてもらえたことに納得していましたが、今思うと強い憤りを覚えます。せめて弁護士に相談した上で交渉を進めれば良かったと後悔ばかりが残っているのです。
また交通事故は轢いた側にとっても轢かれた側にとっても損害を生み出す事件ですから、問題を曖昧な形で処理するのは良くないことを学びました。日本人感覚からすれば口頭で謝罪を終えたら話は丸く収まったと思いがちですが、そこからどのような形で金銭を請求されるか分かりません。事故を起こした当人だけでなく、家族や親族が修理代を請求するように動く可能性もあるのです。
自分を轢いた加害者がそうであるとは言えませんが、事故にかこつけてわざと車を修理に出し、綺麗にする人もいるそうです。今後は交通事故に遭ってしまったら、第三者を立てた上できちんと加害者に面談しようと思います。

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