交差点でぶつかり、ひき逃げをした運転者との示談交渉

相手の車は救急車や警察を呼ばないばかりかその場から逃走しました

“私は20代の男性です。2年ほど前に交通事故に遭遇しました。その時私は自転車で住宅街のT字路を走行していました。住宅街という事で見通しも悪く、しかも抜け道だという事もあって細い道の割に車がたくさん通っているところでした。
そのT字路の曲がり角で突然出てきた車と衝突しました。突然の事だったので何の準備も出来ず私の体は飛ばされました。指を見ると地面に叩きつけられたときのショックでありえない方向に曲がっていました。
それを見て恐怖で頭がいっぱいになり、パニックになりました。こういう時は相手が警察や救急車に連絡を入れてくれるだろうと思っていたのですが、一向に連絡を入れる気配がありません。更にあろうことかエンジンがかかる音が聞こえたのです。
私は相手が逃げるものだと感じ、必死に停まるように叫んだのですが、車はそのまま走り去りました。またパニックになりましたが、カーナンバーさえ覚えておけば何とかなるととっさに判断し、相手のカーナンバーを携帯電話にメモしました。
その後は自分で警察と救急車に連絡し、警察官には相手のカーナンバーを告げて病院に行きました。診察の結果ありえない方向に曲がっていた左手の人差し指は骨折しており、全治5か月と診断されました。

ひき逃げの賠償金と合わせて700万円を請求しました

翌日、あらかじめ連絡しておいた保険の担当者が訪れました。私は事故の状況と、相手に逃げられたので連絡先が分からないことを告げたのですが、保険の担当者は相手のカーナンバーが分かるので今日中にも相手の居場所が分かるだろうから心配しなくて良いと教えてくれました。
2時間後に警察から連絡があり、事故を起こした加害者と連絡が取れたが示談処理は保険会社の担当の人にお任せしたと言っているということを告げられました。
こちらに直接謝りに来ないことに憤りを隠せませんでしたが、とにかく相手と連絡がついたので良かったと思いました。相手の態度によって情も何もなくなったので、事故でかかったお金全てを請求してやろうと、破損した自転車や着ていた服、治療代はもちろんのこと通院したときに交通費も全額相手に請求しすることにしました。
そして担当の人から、ひき逃げ事件なのでその賠償金も請求しましょうという話になり、保険会社の担当者に弁護士とのやり取りもしてもらうようにお願いしました。
結局賠償金が総額700万円となり、資料と一緒に相手の保険会社にそれだけ支払うよう告げました。担当者はいくら何でも高額過ぎると反論しましたが、こちらがひき逃げの慰謝料も込みですと告げると、何も言えなくなったようで反論してきませんでした。結局その値段で交渉は成立し、お金も無事に支払ってもらえました。頼りになる担当者でよかったと感謝しています。